書籍の裏表紙にあるバーコードの下段の意味


書籍の裏表紙にあるバーコードの下段の意味、ご存じですか?




現在、DBの設計〜とばかりに、ER図を書いています。
wikipedia等をみながらどんな項目が必要か検討して書き込んでいるところです。


大抵の商品は、13桁のJAN(Japan Article Number)コードで商品を識別することができます。


一方、書籍の場合は、ISBN(International Standard Book Number)コードですね

裏のバーコードの1段目がJANコードと対応することは、見ての通りです。

添付した写真は3年以上前の本なので、ISBN-10と呼ばれる古い規格に則っている為、978(ISBN識別フラグ)がついていませんが、現在の新刊はISBN-13と呼ばれる冒頭に978をつけて、末尾のチェックデジットを計算し直したもので流通しているのでバーコードの下の数字とISBNという文字表記の横の数字が一致しています。


ちなみに978の後は「グループ記号」−「出版社記号」−「書名記号」−「チェックデジット」の順になっています。
書名記号は同じ本でも、版ごとに違うそうです。へぇ〜。
(しかしそうすると、第1版と第2版では全く別の本と同じ扱いになってしまうので、不都合はないのでしょうか?)


バーコードの2段目、これ何に使われるだろう?と思ったことありませんか。

書籍の裏のバーコードの1段目と2段目をあわせて、「書籍JANコード」、というようです。
1段目は上述したように、ISBNコードです。
2段目は、「書籍JANコードの2段目であることを示すフラグ(3桁)」−「Cコード(分類コード)(4桁)」−「価格(5桁)」−「チェックデジット」の順になっています。


Cコードは、ISBNの下に書いてあるCで始まる数字4桁の表記です。
「販売対象コード(1桁)」−「発売形態コード(1桁)」−「内容コード(2桁)」の順になっています。
内容コードは、NDC(日本十進分類法)の上位2桁を元に一部変更して使用しているそうです。


NDC(日本十進分類法)といえば、図書館等の分類で使用されていますね。


つまり、バーコードの2段目を読み取ることで、その書籍の分類や定価まで読み取れるわけです。
すごい。


PCにつなげるUSBのバーコードリーダーなんて、5000円もあれば買えます(売っている店が限られますが)。大抵の携帯にもバーコードリーダーがついている時代です。こういうバーコードをうまく利用すれば個人でも蔵書等の管理がもっとカンタンにできそうな気がします(もちろん私が知らないだけで、既にあるんでしょうけど……)。書誌データをどこから持ってくるかというハードルがあるんでしょうね、きっと……。

背表紙の2次元バーコード

角川書店系の出版社の本は、背表紙に2次元バーコードがあります(写真参照)。
きっと書架に入った状態でバーコードリーダーをあてて、在庫管理等に使う為かな、と思っていました。


マイクロQRコードというそうです(確かにQRコードと違って切り出しシンボルが1個しかない)。
どういう情報が入っているのか気になっていたのですが、背表紙の「書籍JANコード」と変わらないみたいです。


Illustratorから書籍バーコード作成・マイクロQRコード例 [ROLAN]
 http://www.rolan.co.jp/shouhin/s_bbd2.html


角川書店のマイクロQRコードが同じ形式とは限りませんが、マイクロQRコード自体最大35文字の数字という規格であること、汎用性を持たせる必要があることを考えると、多分同じだと思います。携帯のバーコードリーダーも対応していないので、確認できませんでした(^^;

結論

コンシューマ用途ではなかなか使い道のないバーコードですが、そのうちうまく使って色々と試してみたいですね。




▽図書コード取得のご案内(日本図書コード管理センター)
 http://www.isbn-center.jp/shutoku/index.html


▽ISBN(wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%B8%E7%B1%8DJAN%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89


▽Cコード(wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/C%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89


▽バーコード(Cyber Librarian)
 http://www.asahi-net.or.jp/~AX2S-KMTN/bcodes.html


▽QRcode.com
 http://www.denso-wave.com/qrcode/microqr.html