GoogleApps Standard Editionの導入とさくらインターネットのライトプランでPHPを利用する方法

無料で嬉しい、Google Apps Standard Editionのお話です。
ついでにさくらインターネット
のライトプランでPHPを利用する方法の紹介も。




10年以上前から使っていたドメインのメールサーバを、昨年Google Apps Standard Editionに移動しました。


移転するまでは、SPAM対策が一苦労でした。
使っている年数が長くなったメールアドレスは、SPAMも自然と増えます。
ましてや、個人のメールアドレスであってもウェブサイト上に平文で書くのがあたりまえだった頃から使っているので、ロボット等に収集されてなおのこと(以下略)な感じです。


一応SpamAssassinは入れていたのですが、もともとの量が多いのですり抜けてくる量も膨大だったのでした。


専用サーバから、共有サーバに移転するのを契機として、メールサーバをGoogle Appsに預けたところ、SPAM処理に定評のあるGmailと同じ機能を使うだけあって、SPAMが漏れて届く数は激減。
誤認識も少なく、もっと早く移行すればよかった!と思ったものでした。


先日、新しいドメインをとったので、これのメインのメールサーバも今預け終えたところです。
登録用のURLが検索してもでてきにくいですね。有料プランが上位にヒットするようになってるみたい。

アカウントの数が、申請時の組織の規模で上下(後日追加申請可能)していたのですが、今は初期50アカウントで決めうちなんですね。


いずれにせよ、無料で使い続けることができるなんてありがたいです。
日本語でできるので、登録自体はあっさり完了しました。現在ドメインの所有権確認手続待ちです。


Google Apps Standard Edition
 http://www.google.com/apps/intl/ja/group/index.html


ついでにpipeを使う方法の検討

Google Appsを使う場合の問題は、メールをaliases等を使ってpipeしてプログラムに渡すことができないことです
大抵の共用サーバでは使用できないので、問題ないといえば問題ないのですが、今回はそれをやりたい(そしてcronでまわすわけにもいかない)という都合上、思考をこらすことになりました。



そこでmaildropを使っているさくらインターネット
を使います。
さくらインターネット
のライトプランなら年間1500円(初期費用が別途1000円必要)で利用できます。


この金額で500MB、独自ドメインを20個まで使えます。
MySQLSSHはさすがに使えませんが、PerlRubyPythonは使えます


一方、PHPは使えません
しかし、telnet.cgiというTELNETと同様のことを実現するCGIを利用して、PHPを導入するなんてことを考えた猛者がいるようです。


以下は、その中でも確実に導入できるように色々工夫されていて最もわかりやすい記事です。


さくらインターネットレンタルサーバのライトプランにPHPをインストール(アライグマ道場)
 http://mameflag.blog89.fc2.com/blog-entry-324.html


telnet.cgiなんて方法、考えもしなかったよ(^_^;
実際書いてあるように操作して、最新の5.2.10を導入し、正常に動作することも確認しました。


ただし書いてあるconf.shをUTF-8で保存したところ、「make installがうまくいかなかったときの例」と同様のエラーが発生しました。なかなか原因に気付かなかったのですが、はっと気付いてShift JISにしたらうまくいきました。うむむ


これで、さくらインターネット
上のメールアカウントに着信があったら、phpを呼び出して、処理させるということができるわけです。


▽メールの着信をトリガーにして自作のプログラムを起動したい
 (さくらのレンタルサーバ非公式FAQ)
 http://faq.sakuratan.com/wiki/wiki.cgi?%A5%E1%A1%BC%A5%EB#i35



もちろんMySQLも使えないライトプランでは大した処理はできないので、httpsで既に持っている共有サーバのスクリプトを叩くようにすれば、しっかり連携をとることができます。



なおさくらインターネット
のメールアカウントの場合、いわゆるCatch allの設定はできないようです。
ただしGoogle Appsで一度受信して、Catch allして、さくらインターネットの一つのメールアカウントに転送すれば、結局同じことができます(pipeで受け取るプログラム側で、Toをみて振り分ければOK)。


2つメールサーバをたてることになる面倒はありますが、このようにやればほとんど費用の負担を生じずにできますね。
専有サーバならこんなしち面倒なことをしないですみますが、ローコストオペレーションは大事です。